「病気」ではなく「病人」を診る

　現在、基幹病院では、内科は臓器別で受診する科が分かれております。しかしながら、現実には、例えば心筋梗塞を患った方が胃潰瘍になったり、胃がんの手術を受けた方が心不全を患ったりと、一人に一つの病気とは限らず、二つ三つと重複してまいります。では実際にどの科にかかったら良いのか？という問題に直面することがしばしばです。また、体の健康が損なわれると心も不健康となり、病気での苦しみ以上に不必要な苦しみも上乗せされてしまいます。私の目指す医療は、臓器の専門性はもちろんですが、臓器のみにとらわれず、心も含め「病気」ではなく「病人」を診るということです。循環器内科、消化器内科を専門とする医師として、また前職の総合内科での経験を生かし、全人的な医療を提供したいと考えております。

　皆様の健康維持の為、まずは一次予防として狭心症や心筋梗塞などの大きな病気にならないようにすることが大切です。その為に高血圧、高脂血症、糖尿病等を厳格に管理させていただきます。また、不幸にも狭心症などを患ってしまった方が、再度同じ病気を繰り返さないように管理する"二次予防"も大切です。個人院ならではの、きめ細やかな診療を通じ安直な投薬のみに頼ることなく、生活習慣の是正や、ひいては病気に対する不安の解消などのお手伝いをさせていただければ幸いです。多岐に渡る内科疾患の管理をするにあたり、私の専門である循環器内科、消化器内科と、総合内科の経験が皆様のお役にたてるのではないかと自負しております。